ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはTLR4/NF-κBシグナル伝達を介して、予測不可能で慢性的な軽度ストレスが誘発したラットのうつ病様行動を制御する

Quercetin regulates depression-like behavior in CUMS rat models via TLR4/NF-κB signaling

要旨:
予測不可能で慢性的な軽度ストレスを42日間継続して惹起したうつ病のモデルラットに、ケルセチンもしくはフルオキセチン(選択的セロトニン再取り込み阻害剤、ポジコンとして)をそれぞれ投与した。両者とも、スクロース嗜好試験とオープンフィールド試験のスコアを改善して、うつ様行動を緩和した。両者とも海馬中のIL-1β・IL-6・TNF-α・TLR4・NF-κB を減少して、TLR4/NF-κBシグナル伝達の阻害による抗炎症作用を示唆した。