ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ニガウリ(Momordica charantia)葉のエタノール抽出物の鎮咳・去痰・解熱効果

Antitussive, Expectorant and Antipyretic Effect of the Ethanolic Extract of the Leaves of Momordica charantia L.

要旨:
ニガウリ(Momordica charantia)は伝統療法にて、鎮咳去痰剤および解熱剤として利用されている。ニガウリ葉のエタノール抽出物をHPLC-DAD分析した結果、主成分はアストラガリンとイソケルセチンであった。マウスを用いるニガウリ葉抽出物の急性経口毒性試験にて、死には至らなかったが、肝重量と便の粘稠に変化を認めた。クエン酸の噴霧で咳を誘発したマウスにニガウリ葉抽出物を投与すると、100および300 mg/kgの用量で鎮咳効果を示した。 また、気管支肺胞洗浄液を分析した結果、300 mg/kgで去痰作用を示した。出芽酵母で惹起した発熱ラットにて、ニガウリ葉抽出物は1時間以内の解熱作用を示した。