ルチンはTXNIPを非転写制御して、エンサルチニブが誘発した肝毒性を軽減する
Rutin attenuates ensartinib-induced hepatotoxicity by non-transcriptional regulation of TXNIP
- 著作名:
- Wentong Wu
- Jinjin Li
- Yiming Yin
- Yourong Zhou
- Xiangliang Huang
- Yashi Cao
- Xueqin Chen
- Yunfang Zhou
- Jiangxia Du
- Zhifei Xu
- Bo Yang
- Qiaojun He
- Xiaochun Yang
- Yuhuai Hu
- Hao Yan
- Peihua Luo
- 出典:
- Cell Biology and Toxicology
- 2024
- 40
- 38
- DOI:
- 10.1007/s10565-024-09883-4
- 要旨:
- エンサルチニブは、最初に承認されたALK阻害剤として非小細胞肺癌の治療に用いられているが、強い肝毒性ゆえ使用には制限がある。ヒト肝細胞HL-7702を用いるトランスクリプトーム解析の結果、エンサルチニブはTXNIPの転写を活性化していた。実際、TXNIPの過剰発現と異常転写は、肝細胞にミトコンドリア機能不全とアポトーシスを誘発した。また、TXNIP阻害剤の存在下では、エンサルチニブによるHL-7702の損傷を軽減した。ルチンはTXNIPに結合し、プロテアソーム分解を促進してTXNIPを阻害する様式が明らかになった。