ケルセチンはTGF-β/アペリン遺伝子の発現を阻害して、ラットのI型糖尿病性腎症を予防する
Quercetin prevents kidney against diabetes mellitus (type 1) in rats by inhibiting TGF-β/apelin gene expression
- 出典:
- Molecular Biology Reports
- 2024
- 51
- 677
- DOI:
- 10.1007/s11033-024-09617-z
- 要旨:
- ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病性腎症のモデルラットは、血糖値が上昇し、インスリン値は低下し、腎組織の損傷と腎機能の低下が著しかった。また、マロンジアルデヒドが上昇し、SODとカタラーゼ活性は低下して腎組織に酸化ストレスを誘発した。ケルセチンの投与はこの様な異常を改善したが、前投与の方が後投与の方が改善効果が良好であり、治療効果もあるが予防効果の方が優れていた。ケルセチンは糖尿病性腎症に起因する腎組織のアペリンとTGF-βの過剰発現を抑制して、アペリン/TGF-βシグナル伝達の調節による腎保護作用を示唆した。