ケルセチンを担持したUiO-66ナノ粒子とクロロキンは、オートファジーとユビキチンシステムとを二重遮断して腫瘍を治療する
Quercetin@UiO-66 NPs and chloroquine in combined tumor therapy by dual autophagy-ubiquitination system blockade
- 出典:
- Chemical Communications
- 2024
- 60
- 5514-5517
- DOI:
- 10.1039/D4CC00122B
- 要旨:
- ケルセチンをUiO-66(ジルコニウム有機金属構造体)ナノ粒子に担持すると、水溶性が著しく向上した。得られたナノ粒子製剤とクロロキンとの組合せは、マウス由来乳癌細胞株4T1のアポトーシス率を73.6%にまで高め、LC3BIIを上方調節してオートファジーを活性化した。組合せはまた、プロテアソーム活性を阻害し、ユビキチン化した蛋白質を蓄積して4T1に小胞体ストレスを誘導した。4T1を移植したマウスに組合せを投与すると、腫瘍部分の拡大を顕著に抑制した。