非アルコール性脂肪肝炎のラットモデルにおける、ケッパー(Capparis spinosa)とケルセチンによるTGF-β/Smad3シグナル伝達経路の抑制
Suppression of TGF-β/Smad3 signaling pathway by Capparis spinosa and quercetin in a rat model of nonalcoholic steatohepatitis
- 出典:
- Iranian Journal of Basic Medical Sciences
- 2024
- 27
- 1096-1104
- DOI:
- 10.22038/IJBMS.2024.76264.16497
- 要旨:
- 高脂肪食で惹起した非アルコール性脂肪肝炎(NASH)のモデルラットに、ケルセチン・ケッパー(Capparis spinosa)抽出物・両者の組合せをそれぞれ投与した。組合せは、単独投与時と比べて体重・肝重量・中性脂肪を減少し、ALTとASTを正常化して肝機能を回復した。組合せはまた、肝組織のTGF-β・TNF-α・IL-6の遺伝子発現を下方調節して抗炎症作用を発揮するとともに、Smad2/3とSmad3は蛋白質レベルで低減した。よって、TGF-β/Smad3シグナル伝達の抑制をメカニズムとして提唱した。