ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アセチル化およびメチル化したケルセチン誘導体の、ヒト乳癌細胞における抗癌活性と分子メカニズム

Anticancer Activity and Molecular Mechanisms of Acetylated and Methylated Quercetin in Human Breast Cancer Cells

要旨:
ケルセチンにO-メチル化もしくはO-アセチル化を行うと、5位以外の4か所のフェノールが反応したメチル誘導体とアセチル誘導体を得た。アセチル誘導体は、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7およびMDA-MB-231にアポトーシスを誘導し、増殖を顕著に阻害した。一方、メチル誘導体の抗癌活性は弱かった。アセチル誘導体が誘導したアポトーシスは、MCF-7にはp53依存的であり、MDA-MB-231にはカスパーゼ-3依存的であった。