ケルセチン/β-シクロデキストリン/ジアシルグリセロール粒子が安定化するピッカリング乳濁液: ジグリセリドの含有量が複合粒子の界面挙動と乳化特性に及ぼす影響
Pickering emulsion stabilized by quercetin-β-cyclodextrin-diglyceride particles: Effect of diglyceride content on interfacial behavior and emulsifying property of complex particles
- 出典:
- Food Chemistry
- 2024
- 455
- 139901
- DOI:
- 10.1016/j.foodchem.2024.139901
- 要旨:
- ケルセチン/β-シクロデキストリン/ジアシルグリセロール複合体は自己集合して、ピッカリング乳濁液(界面活性剤ではなく固体微粒子を用いる乳濁液)を形成した。ジアシルグリセロールの含量はケルセチンの封入効率に影響を与え、80%の時に最大化した。ラジカル消去作用もジアシルグリセロール80%で最大化され、ケルセチンが担うことを示唆した。また、ジアシルグリセロール80%における油滴サイズは8.90±1.87 μmであった。