COVID-19治療に有望なケルセチンの効果: ランダム化比較試験のシステマティックレビュー
Investigation of potential effects of quercetin on COVID-19 treatment: a systematic review of randomized controlled trials
- 出典:
- Clinical Science of Nutrition
- 2024
- 6
- 107-117
- DOI:
- 10.62210/ClinSciNutr.2024.86
- 要旨:
- ケルセチンのCOVID-19治療効果を検証した、ランダム化比較試験の論文5件をシステマティックレビューした。各種データベースより知り得た、該当する臨床試験は全部で13件登録されていたが、5件が論文として報告されていた。5件全てが、通常の治療のみ受ける対照群と、通常の治療にケルセチンの摂取を追加する群との比較であり、オープンラベルである。ケルセチンの役割として、フリーラジカルの消去と炎症誘導物質の低減が、臨床研究で示された。500~1500 mgの範囲でケルセチンを摂取すると、以下5点の好ましい結果を与えた。1) 患者の退院を早める、2) 炎症の軽減、3) 呼吸数の増加、4) ウィルス除去の促進、5) 病気の予後の改善。