3-ニトロプロピオン酸がマウスに誘発したハンチントン病様の症状は、ケルセチンが改善する: 分子ドッキング・行動評価・生化学的評価
Quercetin’s Restorative Properties in Male Mice with 3-Nitropropionic Acid-induced Huntington-like Symptoms: Molecular Docking, Behavioral, and Biochemical Assessment
- 出典:
- Cell Biochemistry and Biophysics
- 2024
- 82
- 1489–1502
- DOI:
- 10.1007/s12013-024-01302-z
- 要旨:
- 3-ニトロプロピオン酸(3-NP)で惹起したハンチントン病のモデルマウスは、行動障害(運動障害・うつ様行動・記憶不全・受動的回避の低下)が見られ、脳内の酸化的損傷が顕著であった。ケルセチンはこの様な異常を改善したが、前投与による予防効果が後投与による治療効果よりも優れていた。ケルセチンの抗酸化作用は、3-NPがもたらすミトコンドリア機能の低下を予防するため、行動障害を著しく軽減した。