ケルセチンによるマイクロRNA-6089/E2F転写因子2軸の調節: 骨折の治癒における骨芽細胞の生存率・増殖・遊走・骨形成分化への影響
Modulation of the microRNA-6089/E2F transcription factor 2 axis by quercetin: implications for osteoblast viability, proliferation, migration, and osteogenic differentiation in fracture healing
- 出典:
- Journal of Physiology and Pharmacology
- 2024
- 75
- 173-183
- DOI:
- 10.26402/jpp.2024.2.06
- 要旨:
- Vivo: 外傷骨折したマウスにケルセチンを投与すると、オステオカルシンの発現が顕著に上昇して、治癒を促進した。ケルセチンはmiR-6089の発現を促進し、E2F転写因子2(E2F2)の発現は抑制した。Vitro: 骨芽細胞MC3T3-E1にケルセチンを投与すると、濃度依存的に生存率・増殖・骨形成分化を促進し、アポトーシスは阻害した。Vivo実験と同様にケルセチンは、miR-6089の発現を上方調節し、E2F2の発現は下調節した。