ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

In silico薬物設計による、ニパウィルスのリン蛋白質を阻害するケルセチン誘導体の開発

Development of new drug candidate for the inhibition of Nipah virus phosphoprotein by Quercetin Derivatives through in silico drug design approaches

要旨:
ニパウィルスによるパンデミックが懸念されているが、有効なワクチンや治療薬がない。分子ドッキングにて100個以上のケルセチン誘導体をバーチャルスクリーニングした結果、ニパウィルスのリン蛋白質と高い親和性を有する化合物3種を見出した(−7.8, −7.3, −6.9 kcal/mol)。分子動力学シミュレーションは3化合物の安定性を示唆し、ADMET解析は肝毒性がないこととAmes陰性を予測した。