多価ナノ分散酸化鉄とケルセチンの組合せが、戦争ストレス下の女性の精神感情状態と認知機能に与える影響
The influence of the polyvalent nanodisperse iron oxide and quercetin composition on the women's psycho-emotional state and cognitive function under war stress
- 出典:
- Ageing and Longevity
- 2024
- 5
- 84-90
- DOI:
- 10.47855/jal9020-2024-5-11
- 要旨:
- ナノ分散酸化鉄とケルセチンの組合せの摂取と、戦争ストレス下の女性の精神感情状態および認知機能との関連を検証した、ウクライナで行われた臨床研究。ランダム化・プラセボ対照・二重盲検・並行群間で実施した。ロシアの侵攻が始まって以来、キーウ地域に無許可で滞在していた40~74歳の女性を被験者とした。56名をランダムに28名ずつ2群に分け、Lysoferrin(1錠中にナノ分散酸化鉄30 mg・ケルセチン140 mg・アスコルビン酸50 mgから成るサプリ)を1日1錠もしくはプラセボをそれぞれ摂取した。1ヶ月の摂取期間が終了した後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)と認知機能の試験を行った。PTSDはPCL-5で評価し、合計スコアのベースラインからの変化に群間有意差(P<0.05)を認めた。認知機能はモントリオール認知尺度で評価し、合計スコアのベースラインからの変化に群間有意差(P<0.05)を認めた。