ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ジアルデヒドセルロースナノ結晶と銀ナノ粒子が安定化するピッカリング乳濁液が強化した自己架橋キトサンヒドロゲルフィルムによるケルセチンの送達は、全層創傷における皮膚組織の再生を促進する

Accelerated full-thickness skin wound tissue regeneration by self-crosslinked chitosan hydrogel films reinforced by oxidized CNC-AgNPs stabilized Pickering emulsion for quercetin delivery

要旨:
ジアルデヒドセルロースナノ結晶と銀ナノ粒子が安定化するピッカリング乳濁液(界面活性剤ではなく固体微粒子を用いる乳濁液)にケルセチンを封入し、さらにキトサンと反応させた。キトサンはアルデヒドとSchiff塩基を形成して、架橋構造を有するヒドロゲルフィルムに変化した。得られたヒドロゲルフィルムを全層創傷のモデルマウスに塗布すると、HaCaT細胞の遊走を増加して、創傷部位におけるコラーゲン合成を促進した。ゆえに、組織再生を促進したことになる。