ケルセチンの炭化によるナノゲル化: 抗凝固剤開発の飛躍的な進歩
Carbonization of quercetin into nanogels: a leap in anticoagulant development
- 著作名:
- Han-Wei Chu
- Wan-Jyun Chen
- Ko-Hsin Liu
- Ju-Yi Mao
- Scott G. Harroun
- Binesh Unnikrishnan
- Han-Jia Lin
- Yunn-Hwa Ma
- Huan-Tsung Chang
- Chih-Ching Huang
- 出典:
- Journal of Materials Chemistry B
- 2024
- 12
- 5391-5404
- DOI:
- 10.1039/D4TB00228H
- 要旨:
- ケルセチンのバイオアベイラビリティを向上すべく、熱分解と重合により、ケルセチン由来の炭化ナノゲルを調製した。得られた炭化ナノゲルは炭化していないケルセチンと比べて顕著に、血液の凝固時間を延長した。炭化温度270℃で得たナノゲルは、トロンビンへの結合親和性がケルセチンの400 倍に向上して、トロンビン凝固時間を最大化した。炭化ナノゲルの静脈内投与と経口投与の両方で、ラット尾の出血時間を最大で5倍まで延長した。