米国成人におけるフラボノールの摂取と慢性腎臓病との関連: 2007~2008年・2009~2010年・2017~2018年の米国全国健康栄養調査のデータに基づく解析
Association between consumption of flavonol and its subclasses and chronic kidney disease in US adults: an analysis based on National Health and Nutrition Examination Survey data from 2007–2008, 2009–2010, and 2017–2018
- 出典:
- Frontiers in Nutrition
- 2024
- 11
- 1399251
- DOI:
- 10.3389/fnut.2024.1399251
- 要旨:
- 2007~2008年・2009~2010年・2017~2018年の米国全国健康栄養調査のデータを用いて、フラボノールの摂取と慢性腎臓病との関連を検証した、コホート研究。面談にて、48時間の食事を想起してフラボノールの摂取量を推定し、小さい順に並び替えて4等分してた階層をQ1~4とした。48時間あたりのフラボノイド摂取量は、Q1: 0~9.47 mg, Q2: 9.47~18.49 mg, Q3: 18.49~34.66 mg, Q4: 34.66~697.46 mg。Q1を参照とした際の、Q2~4における慢性腎臓病の罹患のオッズ比と95%信頼区間は以下の通り。Q1 vs. Q2: 0.598 (95%信頼区間: 0.349, 1.023), Q1 vs. Q3: 0.679 (95%信頼区間: 0.404, 1.142), Q1 vs. Q4: 0.628 (95%信頼区間: 0.395, 0.998)。個々のフラボノールで層別解析した結果、イソラムネチンが最も良好な結果を示し、Q1 vs. Q2: 0.860 (95%信頼区間: 0.546, 1.354), Q1 vs. Q3: 0.778 (95%信頼区間: 0.515, 1.177), Q1 vs. Q4: 0.637 (95%信頼区間: 0.430, 0.943)であった。従って、フラボノールの摂取は慢性腎臓病のリスクを低減する傾向にあるが、中でもイソラムネチンが有効である。