ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ゾルゲル法によるシリカ-ケルセチンハイブリッド材料の合成と生物活性に及ぼす硝酸の影響

Effect of Nitric Acid on the Synthesis and Biological Activity of Silica–Quercetin Hybrid Materials via the Sol-Gel Route

要旨:
5%のケルセチンを含むシリカを基盤とするハイブリッド生体材料を調製するにあたり、触媒としての硝酸の使用の有無を比較した。ケルセチンが酸化された際に、硝酸の有無で異なる構造を与えた。中性条件下(pH 7.4)では無硝酸で調製したシリカの方がケルセチンの放出率が高かったが、癌環境のpH 5.0にて逆転した。また、硝酸使用時の方が、全ての菌株に優れた抗菌活性を示した。