ケルセチンは健常人に急性血管拡張作用を誘発する: β-グルクロニダーゼ活性との相関
The flavonoid quercetin induces acute vasodilator effects in healthy volunteers: Correlation with beta-glucuronidase activity
- 著作名:
- Almudena Perez
- Susana Gonzalez-Manzano
- Rosario Jimenez
- Rocío Perez-Abud
- Jose M. Haro
- Antonio Osuna
- Celestino Santos-Buelga
- Juan Duarte
- Francisco Perez-Vizcaino
- 出典:
- Pharmacological Research
- 2014
- 89
- 11-18
- DOI:
- 10.1016/j.phrs.2014.07.005
- 要旨:
- 26±5歳の健常者15名を対象とする、ケルセチンの血管拡張機能を検証した二重盲検臨床研究。ケルセチン200 mg、400 mg、プラセボのいずれかを服用した2時間後に検査を行った。3種類の服用内容をランダムに替え、1週間ずつ間隔を置いて、計3回の試験を実施した。ケルセチンを服用した後は、血中に代謝物として3-グルクロン酸抱合体が0.4 μM(200 mg服用時)もしくは1.0 μM(400 mg服用時)の濃度で検出され、マイナー成分としてケルセチンとイソラムネチンが検出された。5時間後には、ケルセチンによる上腕部の動脈直径の拡張が確認され、その経時変化は3-グルクロン酸抱合体の血中濃度と良好に一致していた。