温度勾配制御の合理的設計に基づく、ルチンとスクロースをワンポットで酵素処理イソケルシトリン(EMIQ)に変換するカスケード触媒反応
A novel cascade catalysis for one-pot enzymatically modified isoquercitrin (EMIQ) conversion from rutin and sucrose using rationally designed gradient temperature control
- 著作名:
- Yu-Fan Zhan
- Zhuo-Hao Meng
- Cheng-Hai Yan
- Min Tan
- Marriam Khurshid
- Yi-Jiangcheng Li
- Shao-Jun Zheng
- Jun Wang
- 出典:
- Food Chemistry
- 2024
- 457
- 140163
- DOI:
- 10.1016/j.foodchem.2024.140163
- 要旨:
- 酵素処理イソケルシトリン(EMIQ)の合成は従来、高価なイソケルシトリンとシクロデキストリンを原料に用いていた。今回、出発原料を安価なルチンとスクロースに変更する新製法を見出した。触媒にはα-L-ラムノシダーゼとアミロスクラーゼを用い、糖切断・糖結合をワンポット反応で行い、さらに温度勾配制御を統合した革新的なプロセスである。その結果、ルチンのコンバージョンは24時間で95.5%となり、ケルセチン-3-O-グルコシドを収率46.91%で得た。