ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ゼアラレノンがヒツジの卵母細胞に誘発した生殖毒性に拮抗する、オキシソホリジン・ルチン・フェロデンドリンのスクリーニングとメカニズムの研究

Screening and Mechanism Study of Three Antagonistic Drugs, Oxysophoridine, Rutin, and Phellodendrine, against Zearalenone-Induced Reproductive Toxicity in Ovine Oocytes

要旨:
ヒツジの卵母細胞をゼアラレノン(カビが産出する毒素)で刺激して、生殖毒性を誘発した。この毒性の拮抗剤を天然物ライブラリーからスクリーニングしたところ、オキシソホリジン・ルチン・フェロデンドリンの3化合物がヒットした。発現を調節した遺伝子の種類に違いはあったものの、3剤とも抗酸化作用とオートファジーに関連する遺伝子を上方調節し、アポトーシス関連遺伝子は下方調節した。よって、卵母細胞の保護効果は、酸化ストレスの軽減・オートファジーの促進・アポトーシスの阻害が根底にある。