TGF-β1/SmadおよびTGF-β1/CREB3L1シグナル伝達経路を介して、イソラムネチンは肥厚性瘢痕の形成を阻害する
Isorhamnetin inhibits hypertrophic scar formation through TGF-β1/Smad and TGF-β1/CREB3L1 signaling pathways
- 出典:
- Heliyon
- 2024
- 10
- e33802
- DOI:
- 10.1016/j.heliyon.2024.e33802
- 要旨:
- Vitro: ヒトの肥厚性瘢痕(みみずばれ)組織から採取した線維芽細胞に、イソラムネチンを作用した。イソラムネチンはコラーゲン-1および-3・α-SMAの発現の発現を抑制して、ヒト肥厚性瘢痕由来線維芽細胞の増殖・遊走・収縮能力を抑制した。イソラムネチンは同細胞におけるTGF-β1の活性化を抑制して、Smad2/3のリン酸化とCREB3L1の切断を濃度依存的に阻害した。Vivo: ウサギの耳の創傷にイソラムネチンを注射すると、対照と比べて肥厚性瘢痕の形成を大幅に阻害した。イソラムネチンはまた、TGF-β1・CREB3L1・コラーゲン-1および-3・α-SMAの発現を下方調節した。