ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

メタボロミクス解析が明らかにした、デオキシニバレノールと15-アセチルデオキシニバレノールが誘導するアポトーシスにおける、ケルセチンの細胞毒性効果と保護機能

Metabolomic profiling reveals similar cytotoxic effects and protective functions of quercetin during deoxynivalenol- and 15-acetyl deoxynivalenol-induced cell apoptosis

要旨:
胃粘膜上皮細胞GES-1にデオキシニバレノール(DON)もしくは15-アセチルデオキシニバレノール(15ADON)を投与すると、アポトーシスを誘導し、FOXO3aの核移行を促進し、ERK1/2を介する細胞生存経路を阻害した。しかし、ケルセチンの共投与は、DONと15ADONが上昇した活性酸素種を減少して、GES-1に誘発した毒性を緩和した。メタボロミクス解析の結果、DONと15ADONの代謝物は同一であったが、ケルセチンによる変化を認めた。