ケルセチン・ナリンギン・ナリンゲニンによる、炎症誘導性ヒトマクロファージにおけるリン脂質の調節
Differential Modulation of the Phospholipidome of Proinflammatory Human Macrophages by the Flavonoids Quercetin, Naringin and Naringenin
- 著作名:
- Tiago A. Conde
- Luís Mendes
- Vítor M. Gaspar
- João F. Mano
- Tânia Melo
- M. Rosário Domingues
- Iola F. Duarte
- 出典:
- Molecules
- 2020
- 25
- 3460
- DOI:
- 10.3390/molecules25153460
- 要旨:
- THP-1細胞をリポ多糖とインターフェロン-γで刺激して、炎症誘導性マクロファージ様細胞とし、質量分析に基づくリピドミクス解析を行った。その結果、全部で147種のリン脂質を同定し、相対比を確定した。その後、3種のフラボノイド(ケルセチン・ナリンギン・ナリンゲニン)がリン脂質に及ぼす影響を検証した。ケルセチンは、構成するリン脂質とシグナル伝達脂質の両方に作用して、最も強い影響を及ぼした。一方、ナリンギンとナリンゲニンは構成リン脂質には影響を与えず、シグナル伝達脂質にはケルセチンと逆の変化をもたらした。