ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン・ナリンギン・ナリンゲニンによる、炎症誘導性ヒトマクロファージにおけるリン脂質の調節

Differential Modulation of the Phospholipidome of Proinflammatory Human Macrophages by the Flavonoids Quercetin, Naringin and Naringenin

要旨:
THP-1細胞をリポ多糖とインターフェロン-γで刺激して、炎症誘導性マクロファージ様細胞とし、質量分析に基づくリピドミクス解析を行った。その結果、全部で147種のリン脂質を同定し、相対比を確定した。その後、3種のフラボノイド(ケルセチン・ナリンギン・ナリンゲニン)がリン脂質に及ぼす影響を検証した。ケルセチンは、構成するリン脂質とシグナル伝達脂質の両方に作用して、最も強い影響を及ぼした。一方、ナリンギンとナリンゲニンは構成リン脂質には影響を与えず、シグナル伝達脂質にはケルセチンと逆の変化をもたらした。