ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは肝類洞内皮細胞の解糖と好中球浸潤を調節して、肝線維症を軽減する

Quercetin alleviates liver fibrosis via regulating glycolysis of liver sinusoidal endothelial cells and neutrophil infiltration

著作名:
Xiaoying Chen
Yifan Wang
Jie Wan
Xiaoyun Dou
Chuzhao Zhang
Meng Sun
Fang Ye
出典:
Biomolecules and Biomedicine
2024
24
1806–1815
DOI:
10.17305/bb.2024.10530
キーワード:
肝線維症
マウス
ケルセチン
肝保護
解糖
動物実験
類洞内皮細胞
好中球
要旨:
肝線維症は様々な慢性肝疾患に共通する病態であり、解糖が影響する。Vivo: 四塩化炭素で惹起した肝線維症のモデルマウスにケルセチンを投与すると、血中のALT・AST・ALP・γ-GTPが低減して肝機能を改善した。ケルセチンはまた、解糖関連酵素(PKM2・PFKP・HK2)の発現を蛋白質と遺伝子の両方のレベルで下方調節して、解糖を抑制した。Vitro: 肝類洞内皮細胞にてケルセチンは、上記の解糖関連酵素の発現と活性を低減した。ケルセチンはCXCL1の生成を低下して、好中球動員を抑制した。