ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは、H19/miR-625-5p軸を介して骨髄間葉系幹細胞の増殖と骨形成分化を促進し、Wnt/β-カテニン経路を活性化する

Quercetin promotes bone marrow mesenchymal stem cell proliferation and osteogenic differentiation through the H19/miR-625-5p axis to activate the Wnt/β-catenin pathway

著作名:
Wei Bian
Shunqiang Xiao
Lei Yang
Jun Chen
Shifang Deng
出典:
BMC Complementary Medicine and Therapies
2021
21
243
DOI:
10.1186/s12906-021-03418-8
キーワード:
骨髄間葉系幹細胞
骨分化
ケルセチン
H19
miR-625-5p
要旨:
骨髄間葉系幹細胞(BMSC)をケルセチン処置すると、増殖とALP活性を促進し、BMP-2・オステオカルシン・RUNX2の発現が上方調節され、BMSCの骨細胞への分化を示唆した。更にケルセチンはH19の発現も促進したが、このH19をサイレンシングすると、ケルセチンのBMSCへの作用が逆転した。また、BMSCが骨細胞へ分化している間には、H19と相互作用するmiR-625-5pの発現を、ケルセチンが下方調節していた。骨分化はmiR-625-5pのサイレンシングで推進され、miR-625-5pの過剰発現で衰弱することも、別途行った実験で確認した。