アルツハイマー病の治療のために、ケルセチンを脳に送達するRVG29で官能化した脂質ナノ粒子
RVG29-Functionalized Lipid Nanoparticles for Quercetin Brain Delivery and Alzheimer’s Disease
- 出典:
- Pharmaceutical Research
- 2020
- 37
- 139
- DOI:
- 10.1007/s11095-020-02865-1
- 要旨:
- RVG29ペプチドは、血液脳関門(BBB)を通過できるキャリアとして注目を集めている。そこで、脂質ナノ粒子の表面をRVG29で官能化して、粒径250 nmでゼータ電位が-20~-25 mVの粒子を得た。ケルセチンを担持した際の封入効率は80%であった。BBBの細胞モデルであるhCMEC/D3を用いる評価にて、得られたナノ粒子製剤は、フリーのケルセチンと比べて透過性が1.5倍向上した。