ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アルツハイマー病の治療のために、ケルセチンを脳に送達するRVG29で官能化した脂質ナノ粒子

RVG29-Functionalized Lipid Nanoparticles for Quercetin Brain Delivery and Alzheimer’s Disease

要旨:
RVG29ペプチドは、血液脳関門(BBB)を通過できるキャリアとして注目を集めている。そこで、脂質ナノ粒子の表面をRVG29で官能化して、粒径250 nmでゼータ電位が-20~-25 mVの粒子を得た。ケルセチンを担持した際の封入効率は80%であった。BBBの細胞モデルであるhCMEC/D3を用いる評価にて、得られたナノ粒子製剤は、フリーのケルセチンと比べて透過性が1.5倍向上した。