ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを含むキトサンを基盤とする新規ナノヒドロゲルの、ヒト癌細胞における生体適合性・細胞毒性・抗菌活性・エピジェネティック効果

Biocompatibility, Cytotoxicity, Antimicrobial and Epigenetic Effects of Novel Chitosan-Based Quercetin Nanohydrogel in Human Cancer Cells

要旨:
キトサンを基盤とするナノヒドロゲルにケルセチンを封入して、粒径が743.6 nmでゼータ電位が12.1 mVのナノ粒子を得た。得られたナノ製剤の抗菌活性は、フリーのケルセチンと比べて弱まった。しかし、ヒト由来肝癌細胞株HepG2に対するナノ製剤のIC50値は100 μg/mLであり、同細胞中のDNAメチル基転移酵素を65%低減し、メチル化したシトシンを有意に増加した。