ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチン-銅(II)錯体の調製・物性評価・in vitro試験

Fabrication, Characterization, and In Vitro Testing of Quercetin–Copper(II) Complex

要旨:
ケルセチンと硫酸銅(塩化銅でも可)より、ケルセチン/銅=1:2の錯体を合成した。得られたケルセチン-銅錯体を枯草菌および大腸菌に作用すると、阻止帯がフリーのケルセチンと比べて広がり、抗菌活性が増強した。ラットを用いて薬物動態を評価すべく、50 mg/kg相当でフリーのケルセチンとケルセチン-銅錯体を投与した。血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、前者が27.961±0.318 mg·h/mL、後者が36.080±1.071 mg·h/mLであった。