ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

TGR5受容体を用いる糖尿病リガンドのバーチャルスクリーニングにおける、Alstonia booneiの治療メカニズム

Exploring the therapeutic mechanisms of Alstonia boonei in diabetes mellitus ligand‑based virtual screening with TGR5 Receptor

要旨:
Alstonia boonei (アフリカに生息するバーブ)は伝統医学で糖尿病の治療に用いられるが、その有効成分を分子ドッキングにて探索した。TGR5は胆汁酸の受容体であるが、インスリンシグナル伝達の活性化に関与しており、糖尿病の治療標的として注目されている。Alstonia booneiの構成成分の内Lipinskiのルールオブファイブを満足している化合物を対象に、TGR5との親和性を分子ドッキングで検証してバーチャルスクリーニングとした。上位5化合物の結合エネルギーは、以下の通り。イソケルシトリン: −11.5 kcal/mol、クロロゲン酸: −10.7 kcal/mol、アルストニジン: −10.0 kcal/mol、ケルセチン: −9.7 kcal/mol、シフルトリン: −9.6 kcal/mol。