ミロバラン(Terminalia chebula)から単離した新規ケルセチン類縁体の、肝癌細胞におけるDNAの修復作用
Isolation of a novel quercetin derivative from Terminalia chebula and RT-PCR-assisted probing to investigate its DNA repair in hepatoma cells
- 出典:
- Research in Pharmaceutical Sciences
- 2024
- 19
- 303-318
- DOI:
- 10.4103/RPS.RPS_56_23
- 要旨:
- ミロバラン(Terminalia chebula、シクンシ科の落葉樹)から、新規ケルセチン類縁体を単離した。各種スペクトルより、ケルセチン骨格を有し、7位と4'位がO-but-2-en-1-ylで、3位がO-hexa-2,4-dien-1-ylのトリ-O-アルケニル類縁体であった。この新規類縁体は、肝癌細胞株HepG2および肝細胞株Changに弱い細胞毒性を示し、100 μg/mLにおける生存率はそれぞれ、64.71±0.38%および45.32±0.07%であった。両細胞を過酸化水素で刺激してDNA損傷を誘発した際に、新規類縁体はDNA修復酵素(OGG1およびNEIL1)の発現を上方調節した。