ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはミクログリアの分極を制御して、慢性ストレスに起因するマウスの乳癌の進行を抑制する

Effect of quercetin on the progression of breast cancer in mice with chronic stress by regulating the polarization of microglia

著作名:
Tianyu Luo
Yuqi Liang
Liushan Chen
Haidong Sun
Qianjun Chen
出典:
Journal of Functional Foods
2024
119
106294
DOI:
10.1016/j.jff.2024.106294
キーワード:
慢性ストレス
乳癌
マウス
ケルセチン
ミクログリア
動物実験
要旨:
慢性ストレスを与えたマウスにケルセチンを投与すると、スクロース嗜好試験とオープンフィールド試験のスコアを改善して、うつ様行動が減少した。慢性ストレスを与えた乳癌のモデルマウスにおいてもケルセチンの投与は、ストレスに起因する癌の進行を抑制した。ケルセチンは、ミクログリアにおけるSTAT1の発現と腫瘍内の交感神経系の活性化を阻害した。ミクログリア阻害剤を共投与すると、ケルセチンの効果が打消され、ケルセチンがミクログリアに作用するメカニズムを示唆した。