ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

精製したエピカテキンとケルセチンが血管機能と心血管代謝の健康に及ぼす影響: 無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験

Effects of the pure flavonoids epicatechin and quercetin on vascular function and cardiometabolic health: a randomized, double-blind, placebo-controlled, crossover trial

要旨:
収縮期血圧が125~160 mmHgの健常者37名を対象とする、フラボノイドの服用と循環器疾患のリスク因子との関連を調査した、二重盲検臨床研究。臨床デザインとして、第一服用期間4週間/ウォッシュアウト4週間/第二服用期間4週間/ウォッシュアウト4週間/第三服用期間4週間で構成する。3種類の服用期間には、イソケルセチン 160 mg/day、エピカテキン 100 mg/day、プラセボのそれぞれをランダムに割り当てた。エピカテキンは血流依存性血管拡張を改善したが、有意差までは認めなかった(P=0.07)。しかし、空腹時血中インスリン値(P=0.03)およびインスリン抵抗性(P=0.04)の改善は顕著であった。一方イソケルセチンは、血流依存性血管拡張・インスリン抵抗性・その他循環器疾患のリスク因子のいずれにも効果がなかった。