ケルセチンの微生物代謝物である3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸は、ヘミンが大腸癌細胞株および正常大腸上皮細胞株に誘発した悪性転換とミトコンドリア機能不全を予防する
The Microbiota-Derived Metabolite of Quercetin, 3,4-Dihydroxyphenylacetic Acid Prevents Malignant Transformation and Mitochondrial Dysfunction Induced by Hemin in Colon Cancer and Normal Colon Epithelia Cell Lines
- 出典:
- Molecules
- 2020
- 25
- 4138
- DOI:
- 10.3390/molecules25184138
- 要旨:
- 結腸癌細胞もしくは結腸上皮細胞(正常細胞)に、ヘミンを作用した。ヘミンは細胞の性質には関係なく、悪性転換(増殖性の上昇)・カスパーゼ-3の活性化・活性酸素種の蓄積・ミトコンドリア電位の低下を誘発した。この様な異常はケルセチンが阻害したが、その代謝物である3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸の方がより優れた活性を示した。しかし、スルフォラファンはさらに強い活性であった。