ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの摂取はアスリートの生物学的な変化とパフォーマンスを促進するか?システマティックレビュー

Does Quercetin Supplementation Promote Biological Changes and Performance in Athletes? A Systematic Review

要旨:
アスリートを対象とするケルセチンの臨床研究の論文13件を、システマティックレビューした。ケルセチンの摂取は炎症応答に変化が生じ、炎症誘導性サイトカインが減少した。生化学パラメータでは、キサンチンオキシダーゼと血中フリーラジカルの減少を認めた。パフォーマンスへの影響としては、スプリントタイムに見られる効果の増加・ランニング後の筋肉痛の減少・疲労回復時間の短縮の例があるが、概して少数例である。結論として、ケルセチンの摂取は運動パフォーマンスを向上させるものではないが、トレーニングに付随するプラスの効果がある。