ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

相乗的な免疫調節作用を持つケルセチンナノ懸濁液の調製と抗腫瘍評価

Preparation and antitumor evaluation of quercetin nanosuspensions with synergistic efficacy and regulating immunity

著作名:
Yonghui Qiao
Yanping Cao
Keke Yu
Lanlan Zong
Xiaohui Pu
出典:
International Journal of Pharmaceutics
2020
589
119830
DOI:
10.1016/j.ijpharm.2020.119830
キーワード:
ケルセチンナノ懸濁液
乳癌
MCF-7
肝細胞癌
H22
マウス
シクロホスファミド
免疫抑制
動物実験
要旨:
微小沈殿-高圧均質化により、3種類の粒径サイズが異なるケルセチンのナノ懸濁液を調製した。粒径サイズが小さくなると、溶解速度が増加することを確認した。3種類ともフリーのケルセチンと比べて顕著に、ヒト由来乳癌細胞株MCF-7の阻害活性が向上し、最大粒径のナノ懸濁液の活性が最も強かった。3種類とも、肝細胞癌細胞株H22を移植したマウスモデルにて効果を示したが、シクロホスファミドには及ばなかった。しかし、ケルセチンのナノ懸濁液とシクロホスファミドを組合せると、シクロホスファミドの抗癌作用を増強した上、シクロホスファミドによる免疫抑制を軽減した。