ケルセチンは5′CpGプロモーターのメチル化を修正し、ヒト子宮頸癌細胞におけるエピジェネティックの調節により、多くの腫瘍抑制遺伝子を再活性化する
Quercetin modifies 5′CpG promoter methylation and reactivates various tumor suppressor genes by modulating epigenetic marks in human cervical cancer cells
- 出典:
- Journal of Cellular Biochemistry
- 2019
- 120
- 18357-18369
- DOI:
- 10.1002/jcb.29147
- 要旨:
- ヒト由来子宮頸癌細胞株HeLaにケルセチンを投与すると、DNAメチルトランスフェラーゼ(DNMTs)・ヒストン脱アセチル化酵素(HDACs)・ヒストンメチルトランスフェラーゼ(HMTs)の発現を濃度依存的に調節して、DNAのメチル化を抑制した。腫瘍抑制遺伝子にてケルセチンは、プロモーターのメチル化を低下して、同遺伝子の発現を回復した。分子ドッキングの結果、ケルセチンはある種のDNMTとHDACと高い親和性を示し、阻害剤としての働きを予測した。