ドキソルビシンが誘発する血管損傷を抑制しながらも、ケルセチンは抗乳癌活性を改善する
Despite Blocking Doxorubicin-Induced Vascular Damage, Quercetin Ameliorates Its Antibreast Cancer Activity
- 出典:
- Oxidative Medicine and Cellular Longevity
- 2020
- 2020
- 8157640
- DOI:
- 10.1155/2020/8157640
- 要旨:
- 抗癌剤ドキソルビシンと大動脈輪を共培養した際、フェニレフリンの存在下では血管収縮が起こり、アセチルコリンの存在下では血管拡張が起こった。ケルセチンを添加すると、この様な収縮・拡張が治まり、活性酸素の発生も抑制した。しかし、ケルセチン存在下での乳癌細胞MCF-7の阻害活性は、ドキソルビシン単独時と同レベルを維持した。