密度汎関数理論(DFT)計算を用いるケルセチンインプリントポリマーの設計: タマネギ固形廃棄物からケルセチン選択的な回収
DFT Simulated Quercetin Imprinted Polymer: Selective Recovery of Quercetin from Onion Solid Waste
- 出典:
- Journal of Chromatography A
- 2024
- 1730
- 465151
- DOI:
- 10.1016/j.chroma.2024.465151
- 要旨:
- ケルセチンを鋳型とする分子インプリントポリマーを設計するにあたり、メタクリル酸をモノマーとして最適な配座を与えるケルセチン/メタクリル酸の比率を、密度汎関数理論(DFT)計算でシミュレーションした。DFT計算の知見を基に、架橋剤にEGDMAを用い、AIBNを開始剤とする重合条件にて分子インプリントポリマーを合成した。得られた分子インプリントポリマーはケルセチンを特異的に認識して、46.67 mg/gの吸着容量を示し、乾燥タマネギ皮粉末1 gよりケルセチンの62.81%を回収した。