Piezo1チャネルを介してケルセチンは血管内皮細胞の炎症を阻害し、アテローム性動脈硬化症を改善する
Quercetin ameliorates atherosclerosis by inhibiting inflammation of vascular endothelial cells via Piezo1 channels
- 出典:
- Phytomedicine
- 2024
- 132
- 155865
- DOI:
- 10.1016/j.phymed.2024.155865
- 要旨:
- ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVECs)にてケルセチンは、Yoda1が誘発したカルシウム反応を著しく阻害して、Piezo1チャネルの選択的な調節剤であることが明らかになった。ox-LDLで刺激したHUVECsにケルセチンを投与すると、NF-κB/NLRP3を抑制して炎症サイトカインを減少したが、Piezo1をノックアウトしても有効であった。ケルセチンはまた、アテローム性動脈硬化症のマウスモデルにてプラーク形成を阻害したが、Piezo1をノックアウトしたマウスでも効果は維持された。