ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはROS/ADMA/DDAH II/eNOS/NO経路を介して、鉄過剰による損傷から血管内皮を保護する

Quercetin protects the vascular endothelium against iron overload damages via ROS/ADMA/DDAHⅡ/eNOS/NO pathway

要旨:
ヒト臍帯静脈内皮細胞の培養液に過剰の鉄を添加すると損傷が起こるが、ケルセチンを共添加すると防止できた。ケルセチンは活性酸素種(ROS)の発生を阻止し、DDAH IIの発現と活性を促し非対称ジメチル-L-アルギニン(ADMA)を低下させ、内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)のバランスを整え、一酸化窒素を増大させた。よって、ROS/ADMA/DDAHⅡ/eNOS/NOなるパスウェイを提唱した。