環状RNAを介してケルセチンは、エストロゲン受容体αの下流にある骨髄間葉系幹細胞の分化を制御する
Quercetin regulates ERα mediated differentiation of BMSCs through circular RNA
- 出典:
- Gene
- 2021
- 769
- 145172
- DOI:
- 10.1016/j.gene.2020.145172
- 要旨:
- エストロゲン受容体α(ERα)が欠損した、ラット由来骨髄間葉系幹細胞を作成した。ERα欠損は同細胞の骨形成分化を抑制し、脂肪細胞への分化を促進したが、ケルセチンの投与で打消された。ERα欠損は、全部で136種類の環状RNAの発現が変化したが、ケルセチンの投与で120種類に減少した。環状RNAの発現の差異を調査した結果、miR-326-5pの過剰発現が、骨形成分化を刺激する一方で、脂肪形成分化を阻害することを見出した。