ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

環状RNAを介してケルセチンは、エストロゲン受容体αの下流にある骨髄間葉系幹細胞の分化を制御する

Quercetin regulates ERα mediated differentiation of BMSCs through circular RNA

要旨:
エストロゲン受容体α(ERα)が欠損した、ラット由来骨髄間葉系幹細胞を作成した。ERα欠損は同細胞の骨形成分化を抑制し、脂肪細胞への分化を促進したが、ケルセチンの投与で打消された。ERα欠損は、全部で136種類の環状RNAの発現が変化したが、ケルセチンの投与で120種類に減少した。環状RNAの発現の差異を調査した結果、miR-326-5pの過剰発現が、骨形成分化を刺激する一方で、脂肪形成分化を阻害することを見出した。