ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

MDCK II細胞の接合部における、ナリンゲニンとケルセチンの相反する作用による密着結合の調節

Opposing Effect of Naringenin and Quercetin on the Junctional Compartment of MDCK II Cells to Modulate the Tight Junction

要旨:
フラボノイドとフラボノイド配糖体が、イヌ由来腎尿細管上皮細胞(MDCK II細胞)の密着結合に及ぼす影響を比較した。ナリンゲニン・ナリンギン・ヘスペリジンは、密着結合区画におけるクローディン-2の発現を蛋白質レベルで増加して、細胞内に局在化した。ケルセチンとヘスペレチンは密着結合を弱め、ナリルチン・ネオヘスペリジン・ルチンは密着結合に影響を与えなかった。MDCK II細胞の単層の経上皮電気抵抗は、ナリンゲニンが増大し、ケルセチンは減少した。