ケルセチンは血管内膜の機能状態の障害を修正する (臨床研究および動物実験)
Application of quercetin for correction of the impairment of the functional state of the endothelius of vessels (clinical and experimental study)
- 著作名:
- O. V. Korkushko
- E. M. Gorban
- O. V. Bondarenko
- I. A. Antonyuk/Shcheglova
- S. S. Naskalova
- O. V. Parshykov
- N. O. Utko
- A. V. Gavalko
- V. B. Shatilo
- G. V. Duzhak
- 出典:
- Problems of Radiation Medicine and Radiobiology
- 2020
- 25
- 321-337
- DOI:
- 10.33145/2304-8336-2020-25-321-337
- 要旨:
- 臨床研究: メタボリックシンドロームの高齢者110名を対象とする、臨床研究。2群に分け、介入群はケルセチン80 mgを1日3回、3か月間服用した。対照群には、プラセボを投与した。閉塞後反応性充血テストの結果、皮膚血流速度の改善(服用前のベースラインと比較)に、ケルセチン介入の有意差を認めた。
動物実験: 7グレイのX線を照射したラットは、胸部大動脈および腸間膜動脈の収縮性機能が低下した。しかし、予めケルセチンを14日間投与すると、異常が見られなかった。血管内皮および血管周囲脂肪組織にて、ケルセチンはNO代謝を改善した。