アルデヒド脱水素酵素のアイソザイムが欠損した肝細胞にて、ケルセチンは細胞をアルデヒドから保護する
Evaluation of quercetin as a potential cytoprotector against acetaldehyde using the cultured hepatocyte model with aldehyde dehydrogenase isozyme deficiency
- 著作名:
- Yuhang Xu
- Takeshi Sawamoto
- Ruitong Sun
- Aki Ishikura
- Shintaro Munemasa
- Yoshiyuki Murata
- Ayano Satoh
- Akiko Matsumoto
- Toshiyuki Nakamura
- Yoshimasa Nakamura
- 出典:
- Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry
- 2024
- 88
- 1199–1202
- DOI:
- 10.1093/bbb/zbae100
- 要旨:
- ゲノム編集により、アルデヒド脱水素酵素(アセトアルデヒドを分解して無害化する酵素)が欠損した肝細胞の変異株を作成した。ALDH2とALDH1A1の2種類のアイソザイムを、欠損の対象とした。アイソザイムにかかわらずアルデヒド脱水素酵素が欠損した肝細胞は、アセトアルデヒドの存在下で生存率が野生型と比べて顕著に減少した。しかし、ケルセチンは濃度依存的に、アセトアルデヒドによる生存率の減少を回復した。各変異株にてケルセチンは、ALDH2の活性を増強したが、ALDH1A1は増強しなかった。