ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学・分子ドッキング・分子動力学シミュレーションの統合にて、茵蔯蒿湯(Yinchenhao Decoction)による非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)の治療メカニズムを解明する

Network Pharmacology and Molecular Docking Integrated with Molecular Dynamics Simulations Investigate the Pharmacological Mechanism of Yinchenhao Decoction in the Treatment of Non-alcoholic Fatty Liver Disease

要旨:
各種データベースから取得した、茵蔯蒿湯(Yinchenhao Decoction)と非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)に共通する遺伝子は201種であった。京都遺伝子ゲノム百科事典(Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes, KEGG)および遺伝子オントロジー解析の結果、茵蔯蒿湯の標的としてMAPK経路とPI3K/Akt経路を特定し、そのコア蛋白質としてAKT1・ΙL-1β・PPARγを特定した。コア蛋白質と構成成分との親和性を分子ドッキングで検証した結果、PPARγ-イソラムネチン(−35.96±1.64 kcal/mol)と、AKT1-ケルセチン(−31.47±1.49 kcal/mol)が1位と2位であった。