ブレオマイシンが誘発した肺線維症のケルセチンによる改善: オートファジーとSIRT1/AMPKシグナル伝達経路の役割
The role of quercetin in ameliorating bleomycin-induced pulmonary fibrosis: insights into autophagy and the SIRT1/AMPK signaling pathway
- 出典:
- Molecular Biology Reports
- 2024
- 51
- 795
- DOI:
- 10.1007/s11033-024-09752-7
- 要旨:
- ブレオマイシンで惹起した特発性肺線維症のモデルマウスに、ケルセチンを投与した。ケルセチンは肺組織における各種線維化のマーカー(α-SMA・コラーゲン-1・コラーゲン-3)の発現を減少し、E-カドヘリンの発現は増大して、バリア機能を回復した。ケルセチンはまた、LC3II/LC3I比を改善し、肺組織のオートファゴソームを増強して、オートファジーを促進した。SIRT1阻害剤の存在下ではケルセチンの効果が打消され、根底にあるSIRT1/AMPKシグナル伝達の活性化を示唆した。