ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

界面活性剤を使用しないマイクロ乳濁液における、ケルセチンの水溶性・安定性・透析性能・抗酸化作用の改善

Improving the solubilization, stability, dialysis performance and antioxidant properties of quercetin in surfactant-free microemulsion

要旨:
ケルセチンを含むマイクロ乳濁液を設計するにあたり、界面活性剤を使用せず、溶媒にはクエン酸トリブチル・エタノール・水を用いた。クエン酸トリブチルとエタノールは相乗的にケルセチンを溶解して、乳濁液全体として9.88 mg/mLのケルセチンの溶解度であり、エタノール水と比べて顕著な向上を認めた。得られたマイクロ乳濁液は、水溶性だけでなく、ケルセチンの安定性(光・熱・保存)と抗酸化作用も改善した。透析プロセスでは、マイクロ乳濁液からケルセチンが緩やかに放出された。