酵素処理イソケルシトリンは、心血管疾患のリスクがある被験者の内皮機能を改善する
Enzymatically modified isoquercitrin improves endothelial function in volunteers at risk of cardiovascular disease
- 著作名:
- Nicola P. Bondonno
- Catherine P. Bondonno
- Natalie C. Ward
- Richard J. Woodman
- Jonathan M. Hodgson
- Kevin D. Croft
- 出典:
- British Journal of Nutrition
- 2020
- 123
- 182-189
- DOI:
- 10.1017/S0007114519002137
- 要旨:
- 50~70歳で、循環器疾患のリスク要因を少なくとも1つ有する健常者25名を対象とする臨床研究。ランダムに2群に分け、介入群は酵素処理イソケルシトリン(EMIQ)4.89 mg/kg(ケルセチン換算で2 mg/kg)を含む錠剤を朝食時に服用し、非介入群はプラセボ錠剤を同様に服用した。EMIQの即効性を評価するため、午前中に各種検査を行った。ケルセチンおよびイソラムネチンの血中濃度に両群間の有意差を認め、EMIQによる吸収性の向上を確認した。介入群の血流依存性血管拡張反応が顕著に改善され、EMIQの血管内皮機能改善効果を実証した一方で、血圧・動脈の硬度・認知機能・生化学パラメータには効果が見られなかった。