ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンはNrf2/AREシステムを活性化して、SH-SY5Y細胞に鉛が誘発した酸化ストレス・炎症・細胞死を軽減する

Rutin alleviates Pb-induced oxidative stress, inflammation and cell death via activating Nrf2/ARE system in SH-SY5Y cells

著作名:
Fen Li
Lin Zhang
Xingxu Zhang
Qimeng Fang
Yingshun Xu
Hui Wang
出典:
NeuroToxicology
2024
104
1-10
DOI:
10.1016/j.neuro.2024.07.010
キーワード:
神経芽細胞
SH-SY5Y
ルチン
Nrf2/ARE
要旨:
鉛は全ての臓器に毒性を示すが、特に神経毒が顕著である。ヒト神経芽細胞SH-SY5Yを鉛で刺激すると、酸化ストレス・炎症・細胞死を誘発したが、ルチンの投与で軽減した。ルチンはNrf2の細胞質から核への移行を促進して、抗酸化応答因子(ARE: antioxidant response elements)であるHO-1・NQO1・GCLCの発現を増強した。Nrf2をsiRNAにてノックダウンすると、ルチンによるSH-SY5Y細胞の保護効果が打消され、Nrf2/AREの促進メカニズムが根底にある。