ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの長期摂取は過酸化脂質を減少するが、持久走ランナーの運動能力は向上しない

Long-term quercetin supplementation reduces lipid peroxidation but does not improve performance in endurance runners

著作名:
Shane D. Scholten
Igor N. Sergeev
出典:
Open Access Journal of Sports Medicine
2013
4
53-61
DOI:
10.2147/OAJSM.S39632
キーワード:
臨床研究
無作為化
二重盲検
プラセボ対照
並行群間
ケルセチン
抗酸化作用
運動能力
要旨:
18~39歳の男性健常人8名を対象とする、ケルセチンの摂取が運動能力と抗酸化作用に及ぼす影響を検証した、臨床研究。無作為化、二重盲検、プラセボ対照で実施した。被験者をランダムに2群に分け、5名はケルセチン1000 mg/dayを6週間摂取し、3名はプラセボを6週間摂取した。血中のマロンジアルデヒドはケルセチン群が有意に低下したが(P=0.019)、総抗酸化能・SOD活性・酸化蛋白質には変化を認めなかった。運動能力(最高酸素摂取量・10 kmランニング途中の心拍数・自覚的運動強度)は、両群ともにベースラインからの変化を認めなかった。